知ってほしいアルコールの害

基礎知識

アルコールの基礎知識

アルコールの吸収と分解

口から入ったアルコールは、食道を通り胃と小腸から吸収されます。

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血液に入り、全身にいきわたります。

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体内に入ったアルコールの大部分が肝臓で代謝されます。

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肝臓ではアルコール脱水素酵素(ADH)によってアルコールを分解し、アセトアルデヒドにします。
*1 アセトアルデヒドは、化管法で第一種指定される化学物質。二日酔いの原因はこの物質によるものと言われています。

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その後アセトアルデヒドは、アセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH) によってアセテート(酢酸)に分解され血液によって全身をめぐり、筋肉や脂肪組織などでアセチルCoA合成酵素の働きなどを経て、水と二酸化炭素に分解されて体外に排出されます。(摂取したアルコールの2~10%が、そのまま呼気、尿、汗として排泄されます。)

酔いがさめるまでの時間

アルコールの吸収は速やかに行なわれ、それと共に分解も速やかに開始されます。飲酒後血中濃度のピークは30分~2時間後に現れ、その後濃度はほぼ直線的に下がります。血中のアルコール消失(分解)速度は個人差が非常に大きいことが知られていますが、消失速度の平均値は男性でおよそ1時間に9g、女性で6.5g程度です。

ビール中ビン1本(20g)が分解されるのに、平均で男性は2.2時間、女性は3時間程度かかります。(これはあくまでも平均値です。)

適量ってどの位?

節度ある適度な飲酒は、1日平均純アルコール量で20グラム程度の飲酒ということになります。また女性や高齢者、飲酒後にフラッシング反応を起こす人は、これより飲酒量を少なくすべきであると推奨しています。

純アルコール量の計算

酒の量 (mL) × [度数または% / 100] × 比重 = 純アルコール量 (g)

(例) 500 (mL)  ×  0.05  ×  0.8  =  20 (g)

具体的には?

酒の種類 目安 度数 容量
ビール・発泡酒 中びん1本 5% 500ml
日本酒 お銚子1本(1合) 15% 160ml
焼酎 ダブル2杯弱(0.6合) 25% 100ml
ウイスキー ダブル1杯 43% 60ml
ワイン ワイングラス2杯弱 15% 約160ml
缶チューハイ 350ml缶1本強 7% 360ml

アルコール血中濃度と酔いの状態

血中濃度 目安となる酒量 酔いの状態
爽快期 0.02~
0.04mg/dl
ビール中びん(~1本)
日本酒(~1合)
ウイスキー・シングル(~2杯)
さわやかな気分になる
皮膚が赤くなる
陽気になる
判断力が少しにぶる
ホロ酔い期 0.05~
0.10mg/dl
ビール中びん(1~2本)
日本酒(1~2合)
ウイスキー・シングル(3杯)
ほろ酔い気分になる
手の動きが活発になる
抑制がとれる(理性が失われる)
体温が上がる
脈が速くなる
酩酊初期 0.11~
0.15mg/dl
ビール中びん(3本)
日本酒(3合)
ウイスキーダブル(3杯)
気が大きくなる
大声でがなりたてる
怒りっぽくなる
立てばふらつく
酩酊期 0.16~
0.30mg/dl
ビール中びん(4~6本)
日本酒(4~6合)
ウイスキーダブル(5杯)
千鳥足になる
何度も同じことをしゃべる
呼吸が速くなる
吐き気・おう吐がおこる
泥酔期 0.31~
0.40mg/dl
ビール中びん(7~10本)
日本酒(7合~1升)
ウイスキーボトル(1本)
まともに立てない
意識がはっきりしない
言語がめちゃめちゃになる
昏睡期 0.41~
0.50mg/dl
ビール中びん(10本以上)
日本酒(1升以上)
ウイスキーボトル(1本以上)
ゆり動かしても起きない
大小便はたれ流しになる
呼吸はゆっくりと深い
死亡

酒は本当に百薬の長?

確かにアルコールは”適量“であればJカーブ効果と言って、総死亡、虚血性心疾患、脳梗塞、2型糖尿病などでこのような関係が認められており、飲酒の健康面での利点とされています。

注:すべての疾患に当てはまるわけではありません

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